本文
絵島


| めいしょう | えしま |
|---|---|
| 区分 | 記念物 |
| 種別 | 名勝 |
| 指定年月日 | 令和4(2022)年3月1日 |
| 所有者(管理者) | 淡路市 |
| 所在地 | 淡路市岩屋884-4 (淡路市内の指定文化財マップ<外部リンク> 外部リンク) |
| 時代 |
第三紀神戸層群(約3,800万年前から3,500万年前) |
| 構造 |
陸繋島(りくけいとう)、高さ約13m、周囲約200m |
| 概要 |
淡路島北端に位置する絵島は、長年の風波によってつくりだされた自然の造形美をもち、その美しさは、多くの歌人の心を動かし、和歌として詠い継がれてきました。 この島に露出する岩屋層砂岩は、古第三紀神戸層群に含まれ約3,800万年前~3,500万年前の地層とされています。浸食風化作用によって離水波食棚が発達し、波食棚上には、地層面に沿って鉄分が酸化鉄となることによって、茶色から黄色にかけての何段階かの色に変化した褐鉄鉱(かってっこう)が沈着し、美しい縞模様を描き出されています。地層中には、地元で「ナキイシ」とよばれるノジュールが所々に形成されています。 絵島の景観は、地質・地形的特徴が複合することで、その岩肌は奇趣ともいえる自然美を呈しています。その美しさは、歌枕として多くの優れた和歌等の文学作品の題材とており、『枕草子』をはじめ、平安時代末より『山家集』・『千載集』・『続古今集』等に多くの和歌が収められています。『平家物語』巻第五の「月見」の項に、「福原の新都に在す人々、名所の月をみんとて、(中略)絵島が磯の月を見る」とあるとおり、古くから月の名所として知られる。絵島と月の情景は西行による『山家集』にも歌われています。『堀川百首』にも源師頼が絵島を詠んだ歌があり、平安時代後期には既に歌枕としての風致景観として広く認識されていた。鎌倉時代以降も『新勅撰集』・『夫木和歌抄』・『拾玉集』等にその姿が詠まれるとともに、『歌枕名寄』で歌枕として掲出されており、歌を通して人々が鑑賞の対象としてきたことがわかります。 また、近世以降は歌枕の名所として『淡国通記』・『淡路国名所図会』・『淡路草』・『味地草』といった地誌・旅行案内に所収され、いざなぎ・いざなみの2神に関わり、国生み神話の「おのころ島」であるとされる名所としても知られるようになりました。明治時代以降も画題や絵葉書などの景勝地となり、現在に至るまで多くの人々がその風致景観を鑑賞する地となっています。 自然の造形美をもつ絵島の景観は、多くの作品の題材となり高い学術的価値を有する景勝地であることから、島全体を名勝として指定し保護していくべき文化財として県の名勝に指定されました。 |



