セアカゴケグモにご注意を!
セアカゴケグモは、熱帯から亜熱帯にかけて分布するクモで毒を持つことが知られています。
国内では、平成7年に大阪府高石市で始めて発見され、猛毒を持つクモが国内に侵入したとして
マスコミにも取り上げられ、話題を呼びました。
その後詳しい生態が判明し、恐ろしいクモでは無いことがわかり、騒動も沈静化しています。
このクモは貨物等に付着して運ばれることが多いため港湾地域で発見されることが多いです。
淡路市内でも、平成17年5月に生穂漁港で大量に見つかったのを始めに市内各所で生息が確認されており、
すでに定着したと推測されますので、注意が必要です。
セアカゴケグモの特徴
メスは体長約10~15mmで、名前のとおり背中に赤い帯状の模様があります。
オスはメスより小さく体長約3~5mmで、背中には白い斑紋があります。
性格はおとなしく、素手で触らない限り、かまれることはありません。
牙が、0.7mmと短く、衣服や手袋の上からかまれても牙が届くことはありません。
巣は、一般的な網のような巣ではなく乱雑で、丸い5mm程度の卵のうを持っている場合があります。
かまれると、針で刺されたような痛みを感じ、その後、かまれた周りが腫れ、時間とともに痛みが全身に広がります。
悪化すると、多量の汗をかいたり、さむけ・吐き気などの症状が現れることもありますので、
病院で治療を受ける必要があります。
メスの写真 | |
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○こういうところに生息しています。
日当たりが良くて暖かく、昆虫のえさが豊富で、乾燥していて巣を張るのに適した隙間を好みます。たとえば、
・側溝の中やふたの裏側
・花壇の隙間(プランターの裏)
・エアコンの室外機やプロパンガスのボンベと壁の隙間
・長い間放置されている空き缶等のごみの中
・墓地の花立てや線香立ての隙間
などに生息しています。
また、暖かくなると活動が盛んになり、寒くなると活動が鈍くなります。
○駆除方法
市販の殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧、踏みつぶす、またはバーナーで焼却してください。
卵のうには殺虫剤は効果がありませんので、踏みつぶしてください。
※生息しそうな場所に普段から注意し、クモが巣を作らないよう、こまめに掃除しましょう。
※屋外で作業をする場合は、手袋をはめ、ズボンの裾からクモが入り込まないよう、注意しましょう。
○かまれた場合の処置
万一、かまれた場合、あわてずに毒をせっけんや水などで洗い流し、
できるだけ早く病院で治療を受けてください。
できれば、病院へかまれたクモを持って行ってください。適切な治療につながります。
問い合わせ先
洲本健康福祉事務所食品薬務衛生課 ☎ 0799-26-2067
淡路市市民生活部生活環境課 ☎ 0799-64-2523