兵庫県立大学との連携による健康保持・健康増進の推進に関する研究について
【趣旨】
糖尿病重症化予防とがん検診受診率向上のための方策策定を目的として、兵庫県立大学看護学部との連携・協力による研究を実施いたします。
【背景】
(1)糖尿病の重症化予防
糖尿病は、適切な治療継続によって血糖等をコントロールすることが重要です。
糖尿病の重症化を予防するため、早期発見、未受診者・受診中断者対策、生活習慣改善指導などの対策が必要となります。
このため、特定健診のデータなどを分析することで、より効果の高いきめ細やかな重症化予防策を検討することができます。
(2)がん対策
ここ数年、がん検診の受診率は徐々に向上していますが、全国的にみてもほとんどのがんで目標値の50%に達していない状態となっています。
淡路市の平成30年度のがん検診受診率は、胃がん検診11.6%、大腸がん検診21.9%、肺がん検診26.3%、乳がん検診20.1%、子宮頸がん検診18.8%で、受診率の向上が課題になっています。
がん検診の統計データを分析することによって、がん検診の受診率の向上にむけた方策を検討いたします。
【研究目的・内容】
(1)糖尿病重症化予防
1.健診データ等の分析による健康課題の明確化
2.健診データ等の分析による健康リスクの階層化及び早期発見策の確立
3.上記による糖尿病重症化予防の保健戦略を検討し提案する
(2)がん検診受診促進
がん検診受診者の特徴を分析し、がん検診受診促進の手がかりをつかむ
【研究期間】
令和3年3月31日まで
【研究における分析手法等】
・がん検診対象者の統計値とがん検診受診者の年齢、性別、居住地区を比較し、がん検診受診者の特徴を検討する。
・特定健診結果とがん受診の有無との関係について統計学的に検討する。
・研究にかかる費用は兵庫県立大学の負担により行われます。
・この研究において、個人が識別できる情報は取り扱いません。
【この研究に関する連絡先】
兵庫県立大学看護学部看護学基礎講座 078-925-9416