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トップページ > 新型コロナウイルス感染症に関する情報 > コロナより怖いのは人間、というのではやりきれない。

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コロナより怖いのは人間、というのではやりきれない。

印刷用ページを表示する掲載日:2020年5月11日更新
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 誰がいつ、どこで感染するかわからないという不安を抱えながらの生活は、大変なしんどさがあると思います。ただ、あふれる情報には、根拠のない情報やデマも混じっています。

 明星大学准教授の藤井靖氏(臨床心理学)は、「不確かな情報でも、人づてに聞いた話は、直接聞いた話よりも無意識に自分の中で信憑性を高めてしまう傾向にある。自分にも直接危機が及ぶ話なのか否かを冷静に整理すべきだ」と指摘しています。
 新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、テレビや新聞では医療関係者への差別言動やコロナ感染者の家族に対する嫌がらせ行為が起きていると報道されています。これは、「アイコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」が働いたからだと思います。ふだん思っていても出てこない差別感情が非常時に出ることがあるのです。正しい情報を知りえなかった場合、攻撃など極端なことに走ってしまうことがあるようです。緊急事態宣言が出されるような状況下で、お互いを傷つけあっても意味がありません。
 コロナより怖いのは人間、というのではやりきれません。
 社会が差別や偏見に満ちた暗い方向へと転がってしまうのか、それともつながりを深めて問題解決にあたる方向へと歩みだせるのか。私たちには今そのことが問われています。
 あふれる情報を取捨選択し、惑わされることのないようにしていただきたく思います。この機会が、淡路市が取り組む「誰も排除しない、されない、人に優しく、隣人を思いやるまちづくり」を思い起こす契機となりますよう願います。

                                 淡路市人権教育研究協議会
                                 淡路市市民生活部市民人権課人権推進係

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