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五斗長垣内遺跡 復元鍛冶工房建物

印刷用ページを表示する掲載日:2018年5月21日更新 <外部リンク>

五斗長垣内遺跡にて復元鍛冶工房建物が完成しました。

復元鍛冶工房建物
 淡路市教育委員会では、文化庁及び兵庫県の補助金を活用して、国指定史跡である五斗長垣内遺跡において鍛冶工房建物を復元しました。

復元建物概要について

 今回復元したものは、平成20年度の発掘調査の際に確認できた、SH-307と名付けている建物跡です。

 発掘調査の時には、全体の4分の3が確認できました。
 大きさは、直径が約8m50cmになると推測でき、建物を支えていたと考えられる柱跡は5つ確認できました。柱の跡の間隔などから、本来は7本の柱が存在していた建物と考えられます。
 建物の床面には、鍛冶作業による炉跡が確認できました。
 これらの確認できた建物跡などは、そのまま埋戻して保護しています。
復元対象の建物の図面
復元する対象の建物の発掘調査時の状況写真
 これらの発掘調査の内容から、五斗長垣内遺跡整備委員会で復元する建物を検討し、整備の実施設計を行いました。


この実施設計を基に、次のとおり建物の復元を行いました。
  建物種類 :竪穴(たてあな)建物
  床部分直径:8m50cm
  柱の本数 :7本
  使用材料 :できる限り、発掘調査の自然科学分析で確認できた樹木の種類
  復元場所 :発掘調査で確認できた建物跡の真上(保護のため、1m50cmほどの厚さの土で埋め戻しています)

復元の内容について

復元は、おおむね次のような内容で行いました。

1 竪穴(たてあな)部分の整形
 最初に、竪穴部分の掘り込みをかたち作る必要がありますので、重機を使って概ねの形を整形します。

2 柱の設置
 次に、建物を支える柱を設置します。今回は発掘調査の結果から考えられる、7本の柱を設置します。
 柱の設置位置も、発掘調査の際に確認できた4か所の柱穴のほぼ真上です。残りの3カ所については、確認できている柱穴の間隔などから推測できる場所を設定しています。

3 梁(はり)の設置
 竪穴建物をかたち作る「垂木(たるき)」を支える為の、梁(はり)を設置します。
 7本の柱の上に。7本の梁を通します。

4 垂木(たるき)などの設置
 竪穴建物をかたち作る垂木を設置します。長いものから短いものまで、今回は約70本を使いました。
5 茅葺(かやぶき)
 大まかな骨組みが完成したら、次は茅葺を行います。木舞(こまい)と呼ばれる細長い木材を垂木の上に渡して結び付け、その上に茅を葺きます。

6 建物の床面の装飾の実施
 今回復元したSH-307建物は、発掘調査の際に炉跡が確認されています。これを、復元建物の床面にも施しました。

7 完成
 最後に、細部の装飾を施して完成です。

復元工事の状況

竪穴建物組立状況写真
 以下は、復元工事の様子を記録したものです。
 現在は完成した鍛冶工房建物を、実際に五斗長垣内遺跡でご覧いただけます。
 是非、五斗長垣内遺跡へお越しいただき、実物をご覧ください!

茅葺(かやぶき)作業

茅葺作業の風景

手順4 垂木と木舞の設置完了

竪穴建物の木舞の設置が終わった写真

手順4 垂木などの設置

竪穴建物垂木及び木舞設置状況写真

手順2、3 柱と梁の設置

竪穴建物の柱と梁を組み立てている写真

手順1 竪穴建物の床面を整形

竪穴建物の床面を整形している写真